“ふきす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹荒50.0%
吹過50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜は吹荒ふきすさむ生温なまぬるい風の中に、夜着の数をして、常よりは早く床についたが、容易に寝つかれない晩であった。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
マーゲート駅で下車した人々は停車場ステーションを立去って、おお風が吹過ふきすぎたあとのような駅前の広場に、泉原は唯ひとり残された。彼は何処へゆくという的途あてどもなく、海岸通りへ歩を運んだ。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)