“ふきあげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フキアゲ
語句割合
吹上75.0%
噴水16.7%
吹上苑4.2%
噴泉4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やっとの事で、這い上がってみますと、そこは古びた一宇の堂内……吹上ふきあげの石神堂と同じように、やはり一個の石神がまつってあります」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あはれ、驚破すは、火とならむ、噴水ふきあげも、精舎しやうじやも、空も。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
午さがりの空は、うす寒く曇って、吹上苑ふきあげをつつむ桜花はなの蔭に、チチ、チチ、と小禽ことりの音はあるが、何となく浮いていない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
噴泉ふきあげからさらさらと黄金が流るる。真昼のやうに日が照るわ。はれ、見られい、見られい。はねの生えた可愛い稚子ちごが舞ひながらおぢやつたわ。はれ、皆が一斉に祈を上げておぢやるわ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)