吹上苑ふきあげ)” の例文
午さがりの空は、うす寒く曇って、吹上苑ふきあげをつつむ桜花はなの蔭に、チチ、チチ、と小禽ことりの音はあるが、何となく浮いていない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)