“はうもつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宝物71.4%
寶物28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏法僧鳥ぶつぽふそうを聞かうともせず、宝物はうもつも見ず、大門の砂のところからのびあがつて、奥深い幾重の山のはるか向うに淡路島あはぢしまよこたふのも見ようともせず、あの大名の墓石ぼせきのごたごたした処を通り
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
『さあ、みんなお金も宝物はうもつも出してしまへ。』
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
そのくせをかしいぢやありませんか。名所圖繪めいしよづゑなぞますたびに、めうにあのてらりますから、つてゐますが、寶物はうもつに(文幅茶釜ぶんぶくちやがま)——一名いちめい茶釜ちやがま)ありはうです。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
廻るは即ち此寶劔の事なり尤も大切の寶物はうもつゆゑ闇の夜ならでは持歩行もちあるく事ならず依て月の晦日は闇なれば假令たとへひるにても燈火照して御遷座あるは此譯なり斯く如く宮樣の御身分おみぶんは今にも天子に成せ給ふやまた御一生御門主にて在せらるゝや定めなき御身の上なればお乘物のりものの中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)