“はいすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背水66.7%
排水22.2%
佩垂11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何もかも素直に投げだして、背水はいすいじんいたらしく見える彼女を思うと、渡瀬はふと奇怪な涙ぐましさをさえ感じた。渡瀬はもとよりおぬいさんを憎んでいるのではない。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
この軍艦ふね排水はいすい噸數とんすう二千七百ばかり、二本にほん烟筒ゑんとうきはめて壯麗さうれいなる裝甲巡洋艦さうかうじゆんやうかんである。いましも波浪なみまれて、此方こなたまはりしその艦尾かんびには、赫々かく/\たる日輪にちりんてらされて「日の出」の三あざやかにまれた。
根附は提物さげものの根元に附けるために用いるので、昔の燧袋ひうちぶくろから巾著きんちゃく印籠いんろう、煙草入の類を帯と腰との間を、つるひもの端に取りつけたものです。『装剣奇賞』に、「佩垂はいすいついに用ゆ」とあります。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)