“とこなつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常夏87.8%
撫子7.3%
永久夏2.4%
矍麦2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、遂買はなかつたが、この「舞姫」のあとに「夢の華」といふのがあるし、近頃また「常夏とこなつ」といふのが出た筈だ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
すぐに、上框あがりがまちへすっと出て、柱がくれの半身で、爪尖つまさきがほんのりと、常夏とこなつ淡く人を誘う。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「貴方、その欄干にかかりました真蒼まっさおな波の中に、あの撫子とこなつの花が一束流れますような、薄い紅色の影の映ったのを、もしか、御覧なさりはしませんか。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
博士 存じております。竜胆りんどう撫子とこなつでございます。新夫人にいおくさまの、お心が通いまして、折からの霜に、一際色がえました。若様と奥様の血のおもかげでございます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つばめはうみわたって、とおみなみ永久夏とこなつくにかえ時分じぶんとなりました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
草あやめの外には、芍薬しゃくやく、紫と白と黄の渓蓀あやめ薔薇ばら石竹せきちく矍麦とこなつ虞美人草ぐびじんそう花芥子はなげし紅白こうはく除虫菊じょちゅうぎく、皆存分に咲いて、庭も園も色々にあかるくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)