“とこなつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常夏89.7%
撫子5.1%
永久夏2.6%
矍麦2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、遂買はなかつたが、この「舞姫」のあとに「夢の華」といふのがあるし、近頃また「常夏とこなつ」といふのが出た筈だ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
が、その時さえこの川は、常夏とこなつの花にべにの口をそそがせ、柳の影は黒髪を解かしたのであったに——
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
博士 存じております。竜胆りんどう撫子とこなつでございます。新夫人にいおくさまの、お心が通いまして、折からの霜に、一際色がえました。若様と奥様の血のおもかげでございます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白衣びやくえかすかに、撫子とこなつ小菊こぎくの、藤紫地ふじむらさきぢ裾模様すそもやう小袖こそでを、亡体ばうたいけた、のまゝの、……友染いうぜんよ。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つばめはうみわたって、とおみなみ永久夏とこなつくにかえ時分じぶんとなりました。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
草あやめの外には、芍薬しゃくやく、紫と白と黄の渓蓀あやめ薔薇ばら石竹せきちく矍麦とこなつ虞美人草ぐびじんそう花芥子はなげし紅白こうはく除虫菊じょちゅうぎく、皆存分に咲いて、庭も園も色々にあかるくなった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)