“なでしこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナデシコ
語句割合
撫子88.3%
瞿麦9.7%
石竹1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の桔梗ききょうの紫うごき、雁来紅けいとうの葉の紅そよぎ、撫子なでしこの淡紅なびき、向日葵ひまわりの黄うなずき、夏萩の臙脂えんじ乱れ、蝉の声、虫のも風につれてふるえた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
軒の柳、出窓の瞿麦なでしこ、お夏の柳屋は路地の角で、人形町どおりのとある裏町。端から端へ吹通す風は、目に見えぬ秋の音信おとずれである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石竹なでしこもにくゝはあらねど丈夫の見るべき花は夏菊の花
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)