“せきちく”の漢字の書き方と例文
語句割合
石竹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらの人々は何ごとにも容易にくことを知らない。一人の女人にょにんや一つの想念イデエや一本の石竹せきちくや一きれのパンをいやが上にも得ようとしている。
十本の針 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
岩をり抜いて作られたがんから、獣油の灯が仄かに射し、石竹せきちく色の夢のような光明が、畳数にして二十畳敷きほどの、洞窟の内部なか朦朧もうろうけむらせ
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この頃咲く花に石竹せきちくがあります。照り続きで、どんなに乾いたかはらにも、山道にも、平気で咲いてゐるのはこの花です。
石竹 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)