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撫子
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とこなつ
ふりがな文庫
“
撫子
(
とこなつ
)” の例文
竜胆
(
りんどう
)
と
撫子
(
とこなつ
)
でございます。
新夫人
(
にいおくさま
)
の、お心が通いまして、折からの霜に、一際色が
冴
(
さ
)
えました。若様と奥様の血の
俤
(
おもかげ
)
でございます。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「貴方、その欄干にかかりました
真蒼
(
まっさお
)
な波の中に、あの
撫子
(
とこなつ
)
の花が一束流れますような、薄い紅色の影の映ったのを、もしか、御覧なさりはしませんか。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白衣
(
びやくえ
)
幽
(
かすか
)
に、
撫子
(
とこなつ
)
と
小菊
(
こぎく
)
の、
藤紫地
(
ふじむらさきぢ
)
の
裾模様
(
すそもやう
)
の
小袖
(
こそで
)
を、
亡体
(
ばうたい
)
に
掛
(
か
)
けた、
其
(
そ
)
のまゝの、……
此
(
こ
)
の
友染
(
いうぜん
)
よ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
撫
漢検準1級
部首:⼿
15画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“撫子”で始まる語句
撫子染
撫子貝
撫子模様