“ではいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出入80.0%
出這入20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母様おっかさん病気きいきいが悪いから、大人おとなしくしろよ、くらいにしてあったんですが、何となく、人の出入ではいりうちの者の起居挙動たちいふるまい、大病というのは知れる。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
出入ではいりする客の野趣を帯びた様子などに、どうやら『膝栗毛』の世界に這入はいったような、いかにも現代らしくない心持になる。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そののちだいぶ金が子を生んでからは、末造も料理屋へ出這入ではいりすることがあったが、これはおお勢の寄り合う時に限っていて、自分だけが客になって行くのではなかった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
これがめかけかけにしたのではなし正當しようたうにも正當しようとうにもひやくまんだらたのみによこしてもらつてつたよめおや大威張おほゐばり出這入ではいりしてもさしつかへはけれど、彼方あちら立派りつぱにやつてるに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)