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つきぎれ
答へて
私夫婦八ヶ年浪人の身の上ゆゑ油屋五兵衞方へ
衣類大小等質物に
預け
置し處約束の
月切に相成
質屋よりは
度々の
催促なれども其品々を
衣類大小の
質が
一口最早月切に
相成流れに出しゆゑ先日一寸御斷り申上げましたが止て
置との事ゆゑ
今日迄見合せ置たれども今に
何の
御沙汰もなきにより最早流れ切に致します
夫共利あげを
番頭久兵衞に申聞し處久兵衞の申には
最早月切には
成し
利上もなき事なれば
何時までも御
預り申事は
出來兼候
幸ひ
今流れ
買の道具屋が
來合せたれば
賣拂ひますにより
然樣御承知下さるゝ樣に申上ろとの事に
付一寸御斷り申ますと云置て
小僧は
直に立歸らんとするゆゑ文右衞門は小僧を