-
トップ
>
-
ぢいろ
一
厘錢は
黄銅の
地色がぴか/\と
光るまで
摩擦されてあつた。どつぺを
引いたのが
更に
親になつて一
度毎にどつぺは
解いて
他の
綱へつける。
いつも
黒い
地色のスカートに、
襟のあたりに
少しばかりレースの
飾をつけた
白いシヤツ。
背材はそう
高くはございませぬが、
総体の
地色は
白で、それに
所々に
黒の
斑点の
混った
美しい
毛並は
今更自慢するではございませぬが、
全く
素晴らしいもので、
私がそれに
乗って
外出をした
時には