“だえんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
楕円形79.1%
橢円形14.0%
楕圓形2.3%
橢圓形2.3%
隋円形2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう少し詳しく水に浮かんでいる木切れか何かの運動を注意していると、波が一つ通るごとに、楕円形だえんけいの輪を描いている事がわかります。
夏の小半日 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
然るに歌麿はまづ橢円形だえんけいの顔を作りいだしてその形式的なる面貌めんぼううちにも往々生々いきいきしたる精神を挿入そうにゅうし得たるは従来の浮世絵画中かつて見ざる所なり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それらは當時とうじ支那しなからわたつた石材せきざいせて、つくつたものとおもはれます。またこのうつくしい楕圓形だえんけいいし眞中まんなかに、あなのあるものなどもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
何れも面部の周圍しうゐ沿そふて横長き橢圓形だえんけいの隆まり有り。且つ額の部には輪廓の上縁より多少たせうしたの方に向ひてのびたる隆まり有り。一けんはなの如くなれど其位置そのゐち上部じやうぶに寄り過ぎたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
侍女三、四、両人して白き枝珊瑚えださんごの椅子を捧げ、床の端近はしぢかに据う。大隋円形だえんけいの白き琅玕ろうかんの、沈みたる光沢を帯べる卓子テエブル、上段の中央にあり。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)