“たまごなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉子形40.0%
卵型20.0%
卵形20.0%
楕円形20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その薄い膜を破って腸を胴の方へ押し付けると背中の骨の処人間ならば腰という処に色の白い玉子形たまごなりの米粒位なものが一つ見える。それが即ち鶏のきんだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
真赤な血のような色をした下着に、薄い、真黒い上服うわふくをピッタリと着込んで、丸い乳と卵型たまごなりのお尻をタマラナイ流線型にパチパチとふくらましている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
若冲の図は大抵精緻せいちな彩色ものが多いが、この鶴は世間に気兼きがねなしの一筆ひとふでがきで、一本足ですらりと立った上に、卵形たまごなりの胴がふわっとのっかっている様子は、はなはだ吾意わがいを得て、飄逸ひょういつおもむき
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
キャヌビエールの船着場から、烏街リュウ・ド・コルボオの方へ入った一軒の乾物屋の店先に、楕円形たまごなりの黒いすべすべしたものが山のように積まれてあった。