玉子形たまごなり)” の例文
……しばらくそこから切れた裏通りの、小さい店々の暗いそれぞれの軒さきに下げられた玉子形たまごなりの大提燈。……定紋ものものしい大提燈。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
その薄い膜を破って腸を胴の方へ押し付けると背中の骨の処人間ならば腰という処に色の白い玉子形たまごなりの米粒位なものが一つ見える。それが即ち鶏のきんだ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)