“たうちりめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐縮緬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きく菊の花を染めた、派手な唐縮緬たうちりめん衣服きものを着た藤野さんの姿の交つたのは、村端むらはづれの泥田に蓮華の花の咲いたよりも猶鮮やかに、私共の眼に映つたのであつた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
唐縮緬たうちりめん近頃ちかごろぢややすくなつたから一しやく十二三錢位せんぐらゐのものかね、上等じやうとうで十四五せんしかしないだらうね」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
婀娜あだたるこゑ障子しやうじけてかほした、水色みづいろ唐縮緬たうちりめん引裂ひつさいたまゝのたすきたまのやうなかひなもあらはに、蜘蛛くもしぼつた浴衣ゆかたおびめず、細紐ほそひもなりすそ端折はしよつて、ぬの純白じゆんぱくなのを
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)