“めりんす”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐縮緬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっと開いたふすまとともに、唐縮緬めりんす友染の不断帯、格子の銘仙めいせんの羽織を着て、いつか、縁日で見たような、三ツ四ツ年紀としけた姿。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぎりぎり繃帯ほうたいをしていました、綿銘仙のあかじみたあわせに、緋勝ひがち唐縮緬めりんすと黒の打合せの帯、こいつを後生大事にめて
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茶の唐縮緬めりんすの帯、それよりも煙草に相応そぐわないのは、東京のなにがし工業学校の金色の徽章きしょうのついた制帽で、巻莨まきたばこならまだしも、んでいるのが刻煙草きざみである。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
柱にせなをつけて、くるりと向をかえてもたれると、学校から帰ったなりのたもとを取って、ふりをはらりと手許へ返して、睫毛まつげの濃くなるまでじっと見て、あわせ唐縮緬めりんす友染の長襦袢ながじゅばんのかさなる袖を
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)