“ぞくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賊子66.7%
俗子33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足利殿は、また足利殿に加担の衆は、そこの根本の理にくろうござります。故に、彼等の戦は乱です。名は賊子ぞくしです。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の無残苛烈かれつな性格の一面をえぐり、また叡山えいざん焼打のこと、義昭追放の件、そのほか彼の覇道的はどうてきな猛進をもって、信長こそ道義の敵、文化の破壊者、制度と伝統をみだす国の賊子ぞくしであるとなして
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玉を烹たるもの、そのゆゑをきゝかまふたひらきればすでに玉はなかばかれたり。其たまわたり一寸ばかりこれしん夜光やくわう明月のたまなり。俗子ぞくしやくせられたる事悲夫かなしきかなしるせり。
玉を烹たるもの、そのゆゑをきゝかまふたひらきればすでに玉はなかばかれたり。其たまわたり一寸ばかりこれしん夜光やくわう明月のたまなり。俗子ぞくしやくせられたる事悲夫かなしきかなしるせり。
○太宰府より一里西に天拝山はいさんあり。 菅神この山にのぼりて朝廷てうていうら告文かうぶんを天にさゝげいのり、雷神となり玉ひしといふは、賢徳けんとくの御心をしらざる俗子ぞくし妄説まうせつを今につたへたるなり。
○太宰府より一里西に天拝山はいさんあり。 菅神この山にのぼりて朝廷てうていうら告文かうぶんを天にさゝげいのり、雷神となり玉ひしといふは、賢徳けんとくの御心をしらざる俗子ぞくし妄説まうせつを今につたへたるなり。