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賊子
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ぞくし
ふりがな文庫
“
賊子
(
ぞくし
)” の例文
いま、世はなお戦乱の
熄
(
や
)
む日もないが、一人として、朝廷に対し奉って、大逆的な行為など振舞う
賊子
(
ぞくし
)
はないのである。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本安全のそのためには、小の虫を殺し大の虫を助け、敢て
賊子
(
ぞくし
)
に堕ちようと思う。……どだい薩長と戦って、勝てると思うのが間違いだ。いかんともしがたいは大勢だ。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
足利殿は、また足利殿に加担の衆は、そこの根本の理に
晦
(
くろ
)
うござります。故に、彼等の戦は乱です。名は
賊子
(
ぞくし
)
です。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の無残
苛烈
(
かれつ
)
な性格の一面を
抉
(
えぐ
)
り、また
叡山
(
えいざん
)
焼打のこと、義昭追放の件、そのほか彼の
覇道的
(
はどうてき
)
な猛進をもって、信長こそ道義の敵、文化の破壊者、制度と伝統を
紊
(
みだ
)
す国の
賊子
(
ぞくし
)
であるとなして
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“賊”で始まる語句
賊
賊寨
賊魁
賊徒
賊名
賊船
賊殿
賊等
賊巣
賊勢