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せうがくかう
上杉のおぬひと
言ふ
娘、
桂次がのぼせるだけ
容貌も十人なみ
少しあがりて、よみ
書き
十露盤それは
小學校にて
學びし
丈のことは
出來て、
我が
名にちなめる
針仕事は
袴の
仕立までわけなきよし
けれども
貴殿がそういふことを
申されるのも
要之、
僕が一の
小さな
小學校の
出身であることを
誇るとか、
感謝するとか
言ふのは
父さんが
初めてあがつた
小學校も、この
和尚さんの
住むお
寺の
近くにありました。
小學校の
生徒に
狐がついたと
言つて、一
度大騷ぎをしたことがありました。