“せいりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清涼30.4%
西涼26.1%
凄涼21.7%
凄寥8.7%
斉梁4.3%
淒涼4.3%
精良4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八宗の祖師といわれるかの有名な竜樹りゅうじゅ菩薩は、『智度論』という書物の中で、「智目行足ちもくぎょうそく以て清涼せいりょう池に到る」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
西涼せいりょうの馬超が、韓遂かんすいと共に、大軍を催して、叛旗をひるがえした。都の留守をうかがって、今や刻々、許都きょとをさして進撃している……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はすでに十一時に近づきぬ。かわら凄涼せいりょうとして一箇ひとり人影じんえいを見ず、天高く、露気ろきひややかに、月のみぞひとり澄めりける。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あたりの凄寥せいりょうとした夜気が、血腥ちなまぐさくドロドロとよどんだ。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
しんずい王莾おうもうや、晋宋しんそう斉梁せいりょうや、則天そくてん符堅ふけんや、これ皆これをして天下を有せしむる数百年にゆといえども、正統とすからずとす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
周囲の見慣れた景色を一種不思議な淒涼せいりょう雰囲気ふんいきで色どるように思われた。
小爆発二件 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
師団そのものの兵数も甚だ少ないのだから、実力は今日の想像よりも更に劣り、兵器もまた甚だ精良せいりょうならざるものであった。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)