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清涼
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せいりょう
ふりがな文庫
“
清涼
(
せいりょう
)” の例文
紫宸
(
ししん
)
、
清涼
(
せいりょう
)
、
弘徽殿
(
こきでん
)
などになぞらえられていた所の一切の
御物
(
ぎょぶつ
)
——また昼の
御座
(
ぎょざ
)
の“日の
簡
(
ふだ
)
”、おん仏間の五大尊の
御像
(
みぞう
)
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八宗の祖師といわれるかの有名な
竜樹
(
りゅうじゅ
)
菩薩は、『智度論』という書物の中で、「
智目行足
(
ちもくぎょうそく
)
以て
清涼
(
せいりょう
)
池に到る」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
彼らの
挙止
(
きょし
)
の礼は、
九重
(
ここのえ
)
の
清涼
(
せいりょう
)
と何ら変らないが、二人の衣冠は、ぼろぼろだった。鼠の巣を鼠の影がちょろちょろ出入りしているようであった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
岩清水一掬
(
いわしみずいっきく
)
の、水盃を汲み合うて、
清涼
(
せいりょう
)
の気、胸をとおるとき、兄弟三人がひとしく家郷の母へ向って
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おそろしげな武士三名が、騎馬のまま宮中へ
馳
(
は
)
せ入り、あっというまに、
清涼
(
せいりょう
)
の殿上へ土足であがっていた。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
皇居はいま、二条の
里内裏
(
さとだいり
)
にあるので、
紫宸
(
ししん
)
、
清涼
(
せいりょう
)
の
階
(
きざはし
)
ではないが、
御簾
(
みす
)
ちかく彼を召されて、特に、
賜酒
(
ししゅ
)
を下され、そして
音吐
(
おんと
)
まぎれなく、帝じきじきのおねぎらいであった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、老大納言は、
清涼
(
せいりょう
)
の
殿上
(
てんじょう
)
でもしないほどな平身低頭を、高時へはして
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清涼
(
せいりょう
)
、
紫宸
(
ししん
)
の皇居とちがって、ここは広いといっても、もと西園寺
実氏
(
さねうじ
)
の私邸であった町なかの館である。何につけお耳うるさい。いつもそれには気をつかっている三位ノ局
廉子
(
やすこ
)
がすぐ言った。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“清涼”の意味
《名詞》
清涼(せいりょう 呉音:しょうりょう)
清らかで涼しいこと。爽やかで清々しいこと。
(仏教:しょうりょう)迷いが晴れて、爽やかな心持ちであること。
(出典:Wiktionary)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“清涼”で始まる語句
清涼殿
清涼剤
清涼寺
清涼薬
清涼院
清涼丹
清涼劑
清涼尼
清涼山
清涼池