“ししゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賜酒50.0%
錙銖12.5%
巵酒6.3%
旨趣6.3%
死守6.3%
詩趣6.3%
諮諏6.3%
錙朱6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、後醍醐のご記憶にも、彼の特有な人間臭が、忘れえぬものとしておありらしく、謁見えっけんの庭、夜の賜酒ししゅにも、道誉は加えられていた。
紅塵万丈こうじんばんじょうの中この一小閑地を残して荒涼たる山間の趣を留む、錙銖ししゅを争ふ文明開化なる者に疑ひなき能はざるなり。不折ふせつが画く所、未来の神田川、また余輩と感を同じうせし者あるに因るか。
四百年後の東京 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
前半は巵酒ししゅ 歓楽、学業の荒廃を致さんことを嘆じ、後半は一転して、真楽の自得にありてそとに待つ無きをいう。伯牙をろうとして破琴をあわれみ、荘子そうじを引きて不隠ふいんを挙ぐ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「我国未曽有の変革を為さんとし、朕みづからを以て、衆に先んじ、天地神明に誓い、大いに斯の国是こくぜを定め、万民保全の道を立てんとす。衆亦此の旨趣ししゅに基き、協心努力せよ。」
彼は生駒の滝の前で、あの黄金メダルを死守ししゅした戸倉老人が、賊のためどんなにひどい目にあったかを思いだした。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分は武蔵野の美といった、美といわんよりむしろ詩趣ししゅといいたい、そのほうが適切と思われる。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
陛下また宜しくみずからはかり以て善道を諮諏ししゅし、雅言がげんを察納し、ふかく先帝の遺詔いしょうを追わせたまえ。臣、恩をうくるの感激にたえざるに、今まさに遠く離れまつるべし。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の発明の蒸汽船車なり、鉄砲軍器なり、また電信瓦斯ガスなり、働の成跡は大なりといえども、そのはじめは錙朱ししゅの理を推究分離して、ついにもって人事に施したる者のみ。
物理学の要用 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)