“こんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恨事36.8%
今茲15.8%
今時10.5%
紺地10.5%
今次10.5%
金字10.5%
根治5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその娘が丸薬缶でなくってめでたく東京へでも連れて御帰りになったら、先生はなお元気かも知れませんよ、とにかくせっかくの娘が禿はげであったのは千秋せんしゅう恨事こんじですねえ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今茲こんじ大正六年に東大久保にある伊沢分家では徳五十九、母柏改曾能八十三、姉長(在福山津山碧山未亡人)六十四、子信匡十六、ぢよたかよ二十九、ちよ二十一
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
今時こんじの弊害は何であるかといいますれば、なるほど金がない、われわれの国に事業が少い、良い本がない、それは確かです。しかしながら日本人お互いに今要するものは何であるか。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
その紺地こんじに、清く、さらさらと装上もりあがった、一行金字いちぎょうきんじ一行銀書いちぎょうぎんしょの経である。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今次こんじ数度の革命は一体何から起ったかというに、人に由って色々な観察をなしている。これを以て単に権力の争奪から起ったのであるという者もあるけれども、必ずしもそればかりではあるまい。
なおかつ覚えただけの経文を、さっ金字こんじ紺泥こんでいに瞳に描いて試みたが、それかと思うのは更に分らぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いまでは腹部截開ふくぶせっかいの百たびうちることは一度位どぐらいなものである。梅毒ばいどく根治こんじされる、その遺伝論いでんろん催眠術さいみんじゅつ、パステルや、コッホなどの発見はっけん衛生学えいせいがく統計学とうけいがくなどはどうであろう……。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)