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恨事
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こんじ
ふりがな文庫
“
恨事
(
こんじ
)” の例文
お町を救わなかったのが、恐らく千載の
恨事
(
こんじ
)
だったのでしょう。そう言ううちにも、チラリチラリと周助の満悦の顔を見やります。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしその娘が丸薬缶でなくってめでたく東京へでも連れて御帰りになったら、先生はなお元気かも知れませんよ、とにかくせっかくの娘が
禿
(
はげ
)
であったのは
千秋
(
せんしゅう
)
の
恨事
(
こんじ
)
ですねえ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(陸路がむずかしければ、海路を渡って来い。時逸しては、千載までの
恨事
(
こんじ
)
を
遺
(
のこ
)
そうぞ)
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
霞亭と其医学の師広岡
文台
(
ぶんたい
)
とは、別後久しきを経て再会すべきであつたに、文台は期に先だつて歿した。凹巷の所謂「訪我顧茅茨」の日は、霞亭が此
恨事
(
こんじ
)
を
閲
(
けみ
)
する直前と直後とにあつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
執リテ
矻々
(
こつこつ
)
事ニ是レ従フト雖モ
俗累
(
ぞくるい
)
肘
(
ちゅう
)
ヲ内ニ掣シテ意ノ如クナラズ其間歳月無情
逝
(
ゆき
)
テ人ヲ待タズ而シテ人生寿ヲ
享
(
う
)
クル能ク幾時ゾ今ニシテ好機若シ一度逸セバ真ニ是レ一生ノ
恨事
(
こんじ
)
之ニ過グルナシ
千思
(
せんし
)
又
万考
(
ばんこう
)
速
(
すみやか
)
ニ我身ヲ衣食ノ
煩累
(
はんるい
)
ト絶ツノ策ヲ画スルノ急要ナルヲ見又今日本邦所産ノ草木ヲ図説シテ以テ日新ノ教育ヲ
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
お町を救はなかつたのが、恐らく
千載
(
せんざい
)
の
恨事
(
こんじ
)
だつたのでせう。さう言ふうちにも、チラリチラリと周助の滿悦の顏を見やります。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この二つの
恨事
(
こんじ
)
は、彼が白骨となるまでも、
永劫
(
えいごう
)
に抱く心残りであらねばならぬ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“恨事”の意味
《名詞》
恨事(こんじ)
恨めしい事柄。
(出典:Wiktionary)
恨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“恨”で始まる語句
恨
恨気
恨恋
恨悔
恨悱
恨死
恨泣
恨然
恨言
恨鮫鞘