金字こんじ)” の例文
目ばかり光って、碧額へきがく金字こんじを仰いだと思うと、拍手かしわでのかわりに——片手は利かない——せた胸を三度打った。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なおかつ覚えただけの経文を、さっ金字こんじ紺泥こんでいに瞳に描いて試みたが、それかと思うのは更に分らぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)