“げんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
原型27.3%
玄渓18.2%
元慶18.2%
源系18.2%
原形9.1%
弦形9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊にオルガ姫の端麗たんれいさは、ちょっと人間界にも見あたらぬほどだ。私は有名なるミラノの美術館を一週間見て廻って、ようやくオルガ姫の原型げんけいを拾い出したのであった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これから、寺井玄渓げんけいの家へ、碁の約束があるから出かけると云うのだ。妻女が、出口へ草履をそろえた。それへ十内が足を乗せて格子戸へ手をかけると、軒下に人影が見え
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陽成帝ようぜいてい元慶げんけいの五年五月には、在原行平ありわらのゆきひらが、奨学院しょうがくいんという学校を新たにおこしたが、そのときに、物部斯波もののべのしなみ連永野むらじのながのという二名の史生が、折から上洛中の陸奥みちのくの民の代表者をつれて来て、講堂で
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源系げんけい義家の孫、義朝の従兄妹いとこにてさいつころから、大軍を糾合きゅうごうして、関東より攻めのぼるであろうと怖れられている頼朝、義経よしつねは、この十八公麿には、復従兄弟またいとこにあたるのでございます
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まへには此横穴このよこあなまへまで、參詣人さんけいにんせたのであるが、それでは線香せんかうくすべたり、賽錢さいせん投付なげつけたりするので、横穴よこあな原形げんけい毀損きそんするおそれがために、博士はかせ取調上とりしらべじやう必用ひつようから、先日せんじつ警察けいさつ交渉かうしよう
上流より弦形げんけいを爲して流れ來りたるが、その弦の中央に當りたらんとも覺しきあたり、最も深潭の趣に富み、溪樹の蓊鬱おうゝつとして其上に生ひ茂れる、また捨つべきものとしも覺えず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)