“玄渓”の読み方と例文
読み方割合
げんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家財のうち、お陸や幼児に必要な物は但馬に送り、後は町医の寺井玄渓げんけいの手を経て、あらかたは売り払ってしまった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これから、寺井玄渓げんけいの家へ、碁の約束があるから出かけると云うのだ。妻女が、出口へ草履をそろえた。それへ十内が足を乗せて格子戸へ手をかけると、軒下に人影が見え
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忍びやかに会した客は、十内夫婦の和歌の友金勝千秋かねかつちあき、論語の師伊藤仁斎じんさい東涯とうがいの父子、医師の寺井玄渓げんけいなど、ほんの八、九名であったが、手狭な一室はいっぱいになっていた。