“けんぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拳法37.5%
剣法12.5%
嶮峰12.5%
建保12.5%
憲法12.5%
剣鋒6.3%
劒峯6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紀州熊野くまのの住人日下くさか六郎次郎が、いにしえ元亀げんき天正のみぎり、唐に流れついて学び帰った拳法けんぽうに、大和やまと島根の柔術やわらを加味くふうして案出せると伝えられる、護身よりも攻撃の秘術なのでした。
(二)「農家義人伝」、「本朝ほんちょう姑妄聴こもうちょう」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法けんぽうを学んだ師匠は平井左門ひらいさもんと云う浪人ろうにんである。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
山中の闇をさまよいながら、しきりと苦慮してみたが、麓へ降りれば、すべて呉の陣に満ちているし、仰げば峨々たる西山せいざん嶮峰けんぽうのみである。折角、小舎は出てきたものの
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
建保けんぽうの六年六月には、後に善鸞ぜんらんといった男の子が生れた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またそれがこの地のさだめかという代りに「それがこの鉱泉こうせん憲法けんぽうか」などいうくせあり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すなわち剣をひっさげて、衆に先だちて敵に入り、左右奮撃す。剣鋒けんぽう折れ欠けて、つにえざるに至る。瞿能くのうあいう。ほとんど能の為に及ばる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
近くは明治初年の台湾問題なども、原因は宮古人の殺戮さつりくに始まり、古くはまた大陸に記録をとどめた最初の交通は、宮古の船であったと藤田劒峯けんぽう氏は述べておられる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)