嶮峰けんぽう)” の例文
この巴西方面から閬中ろうちゅう重慶じゆうけいの北方)のあたりは、山みな峨々として、谷は深く、嶮峰けんぽうは天にならび、樹林は千じんの下にうずもれ、いったいどこに陣し
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山中の闇をさまよいながら、しきりと苦慮してみたが、麓へ降りれば、すべて呉の陣に満ちているし、仰げば峨々たる西山せいざん嶮峰けんぽうのみである。折角、小舎は出てきたものの
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)