“けんぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
権柄78.1%
權柄9.6%
憲兵6.8%
兼併1.4%
建平1.4%
硯屏1.4%
見兵1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、いくらかの抗弁はこころみたものの、相手は、役職も上だし、禁門のおう師範とあっては、役人づら権柄けんぺいも歯が立たなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勘次かんじ自分じぶん土地とち比較ひかくして茫々ばう/\たるあたりの容子ようすまれた。さうして工夫等こうふら權柄けんぺいにこき使つかはれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
なにしろ、お巡りさんが見ても、憲兵けんぺいさんが見ても、造船学の大家が見ても、まさかトラックのうえに豆潜水艇がのっていると、気がつくわけがありません。
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
婦人をば権力富力あるものの兼併けんぺいに任せたが、本来天の人類を造るに、ほぼ男女の数をして相等しからしめて在るのだから、かくの如き一夫多妻の許されている時代には
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
彼の出現当時の亜剌比亜アラビアは、婦人を兼併けんぺいするのへい実に甚しきものあり、彼に至ってこの弊にかんがみて、その数をば五人というが如くに幾らか制限したのであったが、またソロモンと同じく
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
連戦連勝の蜀軍は、巫峡ふきょう建平けんぺい夷陵いりょうにわたる七十余里の戦線を堅持して、章武二年の正月を迎えた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
散らかって方丈へなだれ込んだ手下たちは、やがて戻ってきて、範宴のへやから一箇の翡翠ひすい硯屏けんぺい堆朱ついしゅ手筥てばことを見出してきただけであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵を客戦の地に置いて疲れさせ、吾が兵の他から帰り来るを待たうと、将門は見兵けんぺい四百を率ゐて、例の飯沼のほとり、地勢の錯綜さくそうしたところに隠れた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)