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權柄
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けんぺい
ふりがな文庫
“
權柄
(
けんぺい
)” の例文
新字:
権柄
などと、少し
權柄
(
けんぺい
)
づくになつてゐるのは五十前後の用人らしい男、あとは二人の折助で、店先には死骸を運んで行く駕籠が用意してある樣子です。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
土地
(
とち
)
と
比較
(
ひかく
)
して
茫々
(
ばう/\
)
たるあたりの
容子
(
ようす
)
に
呑
(
の
)
まれた。さうして
工夫等
(
こうふら
)
に
權柄
(
けんぺい
)
にこき
使
(
つか
)
はれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大屋の醫者の未亡人の一徹な老婢があたり
憚
(
はゞか
)
らぬ無遠慮な
權柄
(
けんぺい
)
づくな聲で縫物の催促に呶鳴り込んで來ると、裏の婆さん達は申し合せたやうにぱつたり彈んだ話しを止め
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
ガラツ八は妙に
權柄
(
けんぺい
)
づくです。それに應へて出て來たのは、先刻平次の家へ來たお茂與、——よくもかう素知らぬ顏が出來たものだと思ふほど、美しく取すまして居ります。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分、町人は弱いものでございます。金と
權柄
(
けんぺい
)
と、いやがらせと、脅かしと、攻手はいくらでもあります。同じ町内に住んで三千石の殿樣に睨まれちや、動きがとれません」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「そんなことですよ、——でも百姓一
揆
(
き
)
がブスブスしてゐるから、宇佐美の養子の直之進が行つて
權柄
(
けんぺい
)
づくで脅かしたくらゐぢや納りやしません。この春にはいづれ一と騷動持ち上がることでせう」
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのガラクタの中に、八五郎は僅かの
隙間
(
すきま
)
を見付けて
踞
(
しやが
)
みました。と間もなく二階に灯が入つて、下には少し
權柄
(
けんぺい
)
づくの人聲、それは、
昨夜
(
ゆうべ
)
も此處へ訪ねて來た、旗本大野田仁左衞門がたつた一人
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
權
部首:⽊
21画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“權”で始まる語句
權威
權
權利
權能
權幕
權化
權衡
權現臺
權力
權現堂