“けんない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
圏内75.0%
圈内6.3%
圜内6.3%
権内6.3%
權内6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、土橋の上を仰ぐと、そこから自分を抛(ほう)り飛ばした勢いのものが、何ものをも交(まじ)えず、真空の一圏内(けんない)を作って対峙(たいじ)していた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姪のお辰も當然疑ひの圈内(けんない)に入るべきですが、二十一になる華奢なお辰では、蟲一匹潰すのさへむづかしく、大の男の首をちよん切ることなどは、どう考へても出來ないことです。
妄(みだ)りに踊り狂うとき、人をして生の境を踏み外(はず)して、死の圜内(けんない)に入らしむる事を知る。人もわれももっとも忌(い)み嫌える死は、ついに忘るべからざる永劫(えいごう)の陥穽(かんせい)なる事を知る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは私(わたし)の権内(けんない)に無(な)いことなのです。まあ、考(かんが)えて御覧(ごらん)なさい、私(わたし)が仮(かり)に貴方(あなた)をここから出(だし)たとして、どんな利益(りえき)がありますか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其(そ)れは私(わたし)の權内(けんない)に無(な)い事(こと)なのです。まあ、考(かんが)へて御覽(ごらん)なさい、私(わたし)が假(かり)に貴方(あなた)を此(こゝ)から出(だし)たとして、甚麼利益(どんなりえき)が有(あ)りますか。先(ま)づ出(で)て御覽(ごらん)なさい、町(まち)の者(もの)か、警察(けいさつ)かが又(また)貴方(あなた)を捉(とら)へて連(つ)れて參(まゐ)りませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)