“きえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キエ
語句割合
帰依75.0%
13.3%
歸依7.8%
帰衣0.8%
忌会0.8%
来得0.8%
消失0.8%
黄英0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の三一阿闍梨あじやり何某なにがし殿の三二猶子いうじにて、ことに三三篤学修行の聞えめでたく、此の国の人は三四香燭かうしよくをはこびて帰依きえしたてまつる。
落し娘兩人は苦界へしづみ夫のみ成らで其身まで此世のえにし淺草なる此中田圃なかたんぼの露と共にきえて行身のあはれさはたとふるものぞなかりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
父親徳右衞門の歸依きえして居た修驗者に、そんな名があつたやうだといふことです、お雪さんが足立屋に貰はれて來たのは、五年前のことですが
日蓮宗の阿仏坊あぶつぼう日満は、本間入道の帰衣きえふかい僧で、この僧だけは、流人るにん資朝の幽所へ、法談に行くことも、入道から、自由にゆるされていたものだという。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その整理と、受取の打合せに、ことし三年の忌会きえを前に、豊前の小倉からわざと身軽で来たわけだった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此上もない土地のやうに思つて私が何度も北海道へ来て見ろと手紙ですゝめても出て来得きえないんでサ。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ことに最後の夜の如きは、愚痴ッぽい事をいっ消失きえた、あまり不思議だから女房は翌日、牢番に次第を物語った、すると死刑になる囚人には、折々ある事だ願ってみろといわ
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
娘の名は、黄英きえといつた。
清貧譚 (新字旧仮名) / 太宰治(著)