“けす”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
消	50.0%
化主	25.0%
蹴捨	25.0%

消

避難（ひなん）の際（さい）、僅（わづか）に一擧手（いつきよしゆ）の動作（どうさ）によつて火（ひ）が消（け）されるようならば、さういふ處置（しよち）は望（のぞ）ましきことであるが、もし其餘裕（そのよゆう）なくして飛出（とびだ）したならば、後（あと）になつてからでも火（ひ）を消（けす）ことに注意（ちゆうい）すべきであつて

地震の話 (旧字旧仮名) ／ 今村明恒(著)

化主

一山の断（だん）により、さっそく首座（しゅそ）（僧職）がその旨を、智深にいいわたす。智深は、ふくれ面（つら）だった。たとえ、化主（けす）、浴主（よくす）の末僧でも、なにか僧職の端にはと期待していたらしい。

新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

蹴捨

一学が駈けちらした先々で、赤穂方の者は幾人か傷（て）を負って、駈け捨てられ、蹴捨（けす）てられ、切っ先の勢いに刎ね捨てられている。

新編忠臣蔵 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)