“かんしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
看守42.1%
看取31.6%
巻首5.3%
燗酒5.3%
簳珠5.3%
観取5.3%
貫珠5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはそのばんねむられなかった。つぎの朝看守かんしゅは水のはいったかめと金だらいを持って、わたしの部屋へやにはいって来た。
敵のいしびやと我の弓矢とは、その威力に於ていちじるしい相違があった。朝高は早くもこれ看取かんしゅして、我も彼と等しき巨砲を作ろうと思い立ったのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
已に覚期かくごをした様であったが、年と共にたまあらたに元気づき、わずかに病床を離るゝと直ぐ例の灌水かんすいをはじめ、例の細字さいじの手紙、著書の巻首かんしゅに入る可き「千代かけて」の歌を十三枚
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
うも恐入りましたな、へい是はお吸物誠に有難うございます、先刻さっきから冷酒れいしゅは持参致しておりまするが、お燗酒かんしゅは又格別、有難うございます
小野氏が漢名の「簳珠かんしゅ」に比定せられた第四の非食用種、山伏修験しゅげんの徒がイラタカの数珠に製したというオニジュズダマなどは、とくに産地についてその保存の状と、是に伴なう伝承とを
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
最近、世間は多少景気を持ちなおして、人夫の不足を来す傾向を示し出したので、労働者は何処に行っても一日相当の賃銀ちんぎんになるのであった。そういう意味のことが李聖学の態度に観取かんしゅされた。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そうして爰にはまた与那国よなぐにのンブヲー(mbwo)、鳩間島はとまじまのンボーマ、新城島あらぐすくじまのンボサのごとく小さな牛の名を持った一種の貝が多く、それも或る時代には貫珠かんしゅとして
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)