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看守
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かんしゅ
ふりがな文庫
“
看守
(
かんしゅ
)” の例文
「
名案
(
めいあん
)
ですな。ハルステッド
刑務所
(
けいむしょ
)
の
看守
(
かんしゅ
)
たちが知ってる男に、
警察犬
(
けいさつけん
)
を
飼
(
か
)
っておる男がいるそうですから、さっそく
手配
(
てはい
)
しましょう」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
わたしはその
晩
(
ばん
)
ねむられなかった。つぎの朝
看守
(
かんしゅ
)
は水のはいったかめと金だらいを持って、わたしの
部屋
(
へや
)
にはいって来た。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
看守
(
かんしゅ
)
さえ
今日
(
きょう
)
は歩いていない。その中にただ薄ら寒い
防虫剤
(
ぼうちゅうざい
)
の
臭
(
にお
)
いばかり
漂
(
ただよ
)
っている。中村は室内を見渡した
後
(
のち
)
、深呼吸をするように体を伸ばした。
早春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼に
随
(
つ
)
いて、この門まで足を運んだ背の高い
看守
(
かんしゅ
)
が、
釈放囚
(
しゃくほうしゅう
)
の肩をぽんと叩き
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とかくする内
看守
(
かんしゅ
)
、
押丁
(
おうてい
)
ら打ち寄りて、漸く氏家を磯山より引き離したり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
僕は今度は目のくりくりした、機敏らしい
看守
(
かんしゅ
)
に案内され、やっと面会室の中にはいることになった。面会室は室と云うものの、
精々
(
せいぜい
)
二三尺四方ぐらいだった。
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
看守
(
かんしゅ
)
が食べ物を持って来たとき、わたしは
判事
(
はんじ
)
の前へ出るのは、手間がとれようかと聞いた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
四宮理学士は、背丈はあまり高くはないが、色の白いせいか大理石の
墓碑
(
ぼひ
)
のように、すっきりした青年理学士で、物静かな半面に多分の神経質がひそんでいるのが一と目で
看守
(
かんしゅ
)
せられた。
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
僕はこの門の前に立ち、長い
半白
(
はんぱく
)
の
髭
(
ひげ
)
を
垂
(
た
)
らした、好人物らしい
看守
(
かんしゅ
)
に名刺を渡した。それから余り門と離れていない、
庇
(
ひさし
)
に厚い
苔
(
こけ
)
の乾いた面会人控室へつれて行って貰った。
冬
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かれは顔を
洗
(
あら
)
いたければ洗えと言って、これから
判事
(
はんじ
)
の前へ出るのだから、身なりをきれいにすることは
損
(
そん
)
にはならないと言った。しばらくしてまた
看守
(
かんしゅ
)
はやって来て、あとについて来いと言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
天下は蟹の死を
是
(
ぜ
)
なりとした。現に死刑の行われた
夜
(
よ
)
、判事、検事、弁護士、
看守
(
かんしゅ
)
、死刑執行人、
教誨師
(
きょうかいし
)
等は四十八時間熟睡したそうである。その上皆夢の中に、天国の門を見たそうである。
猿蟹合戦
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“看守”の意味
《名詞》
看 守(かんしゅ)
刑務所などで囚人の監督や警備を行う役人。
見守ること。
(出典:Wiktionary)
看
常用漢字
小6
部首:⽬
9画
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“看守”で始まる語句
看守盗