“かたはだぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偏袒20.0%
片肌抜20.0%
片肌脱20.0%
片膚脱20.0%
肩肌抜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これにてからだを右に倒し、右の偏袒かたはだぬぎたる手を下手しもてに突つ張り、左の手を背後へ廻し、左の足を挙げて、小金吾の右のひじを留め
この苦境を見るに見兼ねて、もし仕官する希望でもあるならと片肌抜かたはだぬいでくれたのが語学校の旧師の古川常一郎であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
と制する言葉にいきおいを得て、非人どもが文治を突退つきのけようと致しますると、國藏、森松の両人が向う鉢巻、片肌脱かたはだぬ
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
が、太鼓腹たいこばら突出つきだして、でれりとして、團扇うちは雛妓おしやくあふがせてるやうなのではない。片膚脱かたはだぬぎで日置流へぎりうゆみく。獅子寺ししでら大弓場だいきうば先生せんせい懇意こんいだから、したがつて弟子でしたちに帳面ちやうめんいた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女が肩肌抜かたはだぬぎで化粧をしている様やら、狭い勝手口の溝板どぶいたの上で行水ぎょうずいを使っているさままでを、すっかり見下してしまう事がある。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)