“かさもりいなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
笠森稲荷50.0%
笠守稲荷25.0%
笠森稻荷25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおきくうなずいた伝吉でんきちは、おりからとおあわせた辻駕籠つじかごめて、笠森稲荷かさもりいなり境内けいだいまでだと、酒手さかてをはずんでんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
恐ろしく調法にできた女で、流行はやりものなら何でも信心する。一としきり笠守稲荷かさもりいなり様に凝っていたが、その次は巫女みこの口寄せに凝って、円山のお穴様に凝って、近頃は近所の不動堂に日参だ。
銭形平次捕物控:130 仏敵 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
笠森稻荷かさもりいなりのあたりをとほる。路傍みちばたのとある駄菓子屋だぐわしやおくより、中形ちうがた浴衣ゆかた繻子しゆすおびだらしなく、島田しまだ襟白粉えりおしろいたすきがけなるが、緋褌ひこん蹴返けかへし、ばた/\とけてで、一寸ちよつと煮豆屋にまめやさん/\。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)