“かうの”の漢字の書き方と例文
語句割合
河野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さうだ、まつたすね。わるくすると、明日あしたあめだぜ‥‥」と、わたしざまこたへた。河野かうのねむさうなやみなかにチラリとひかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
それも皆死んだ。後見伊達兵部少輔だてひやうぶせういうしらせを聞いて、熊田治兵衛と云ふものを浜屋敷に遣つて、医師河野かうの道円と其子三人とを殺させた。同時に膳番以下七八人の男と女中十人ばかりとも殺されたさうである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
河野かうの扁理へんりは事實、その夫人の思ひ出のなかの少年なのだ。
聖家族 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
「うむ‥‥」と、河野かうのうなづいた。「しかし、演習地えんしふちあめ閉口へいこうするな‥‥」と、かれはまたつかれたやうなこゑつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「さうか、それでもまださきはなかなかとほいなあ‥‥」と、河野かうの右手みぎてじうおもさうにずりげながらつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)