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おやふかう
第一色氣があつて
世を
憚らず、
親不孝を
顧みざる
輩は、
男女で
相乘をしたものである。
「お
内儀さん
親不孝だなんちな、
親が
警察へでも
願つて
出なけりや
巡査ばかしぢやどうすることも
出來ねえもんでござんせうかね」
勘次は
先刻からの
噺の
内にも
何だか
後から
物に
襲はれるやうな
容子が
止まなかつたが
遂に
斯ういつた。
進めモシ若旦那樣
和君は今人立多き花見の
場所へ立寄
設も災難に
會ば
無上親不幸と仰あれど夫は夫れ其一を知て其二を