“おやだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親玉57.1%
亭主14.3%
巨魁14.3%
領袖14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先刻、道で逢ったとき、「親玉おやだま食堂」で、昼食をしようということになったのだが、「現場」に行く豆八だけは、時間がなくて、同道しなかったのである。料理が来るまで、ビールを飲む。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
蠣殻町に居たのだが、越して新らしく此の頃建った家を借りて、それが今御徒町おかちまち一丁目の十六番地へ葉茶屋を出しました、松山園まつやまえんとかいう暖簾のれんを出して、亭主おやだまの方が坊ちゃん育ちの善い人だから
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此人このひと海軍兵學校かいぐんへいがくかう生活中せいくわつちう大食黨たいしよくたう巨魁おやだまで、肺量はいりやう五千二百、握力あくりよく七十八、竿飛さをとびは一じやうじやくまでんで、徒競走フートレース六百ヤードを八十六びやうはしつたといふをとこ、三ねん在學中ざいがくちうつね分隊ぶんたいだいばん漕手さうしゆとして
惜哉おしいかな東洋半開の邦に生れたるを以て僅に落語家の領袖おやだまよばれ、或は宴会に招かれ或は寄席よせで、一席の談話漸く数十金を得るに過ず
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)