“おやさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親佐66.7%
御優33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若さから置いて行かれる……そうしたさびしみが嫉妬しっとにかわってひしひしと葉子を襲って来た。葉子はふと母の親佐おやさを思った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わたしはくなった親佐おやささんのお考えはこうもあろうかと思った所を申したまでですから、それを葉子さんが悪いとおっしゃるなら、その上とやかく言いともないのですが
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
葉子の母の親佐おやさが何かの用でその良人おっとの書斎に行こうと階子段はしごだんをのぼりかけると、上から小間使いがまっしぐらに駆けおりて来て、危うく親佐にぶっ突かろうとしてそのそばをすりぬけながら
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
新聞社の社長と親佐おやさと葉子との間に起こった事として不倫な捏造ねつぞう記事(葉子はその記事のうち、母に関してはどのへんまでが捏造ねつぞうであるか知らなかった。少なくとも葉子に関しては捏造ねつぞうだった)
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たがひぞとて御優おやさしき御詞おことばわれもしきりにうれしくてたづぬるひとありとこそあかさゞりしが種々いろ/\との物語ものがたり和女そなた母御はゝご斯々かく/\ひとならずやとおもらぬ御問おとまことかぞなんとして御存ごぞんじとへばわすれてるべきか和女そなたれとは兄弟きやうだいぞかしれは梨本なしもというなるを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)