“親佐”の読み方と例文
読み方割合
おやさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若さから置いて行かれる……そうしたさびしみが嫉妬しっとにかわってひしひしと葉子を襲って来た。葉子はふと母の親佐おやさを思った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わたしはくなった親佐おやささんのお考えはこうもあろうかと思った所を申したまでですから、それを葉子さんが悪いとおっしゃるなら、その上とやかく言いともないのですが
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
葉子の母の親佐おやさが何かの用でその良人おっとの書斎に行こうと階子段はしごだんをのぼりかけると、上から小間使いがまっしぐらに駆けおりて来て、危うく親佐にぶっ突かろうとしてそのそばをすりぬけながら
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)