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おもかげだ
ふりがな文庫
“おもかげだ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
俤立
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俤立
(逆引き)
さっくと削った
荒造
(
あらづくり
)
の仁王尊が、
引組
(
ひっく
)
む
状
(
さま
)
の
巌
(
いわ
)
続き、海を踏んで
突立
(
つッた
)
つ間に、
倒
(
さかさ
)
に生えかかった
竹藪
(
たけやぶ
)
を
一叢
(
ひとむら
)
隔てて、同じ
巌
(
いわお
)
の六枚
屏風
(
びょうぶ
)
、月には
蒼
(
あお
)
き
俤立
(
おもかげだ
)
とう——ちらほらと松も見えて
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青
(
あを
)
いのが
葉
(
は
)
に
見
(
み
)
えて、
先刻
(
さつき
)
の
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
が
俤立
(
おもかげだ
)
つ……
撫肩
(
なでがた
)
をたゆげに
落
(
おと
)
して、すらりと
長
(
なが
)
く
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
へ、
和々
(
やは/\
)
と
重量
(
おもみ
)
を
持
(
も
)
たして、
二
(
に
)
の
腕
(
うで
)
を
撓
(
しな
)
やかに
抱
(
だ
)
いたのが、
其
(
それ
)
が
嬰兒
(
あかんぼ
)
で、
仰向
(
あをむ
)
けに
寢
(
ね
)
た
顏
(
かほ
)
へ
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
柱の姿も蒼白く、顔の色も
俤立
(
おもかげだ
)
って
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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