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引組
ふりがな文庫
“引組”の読み方と例文
読み方
割合
ひっく
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひっく
(逆引き)
二人は
引組
(
ひっく
)
んだままで崖から転げ落ちると、下には幸いに熊笹が茂っていたので、身体には別に
怪我
(
けが
)
もなかった。けれども、
格闘
(
たたかい
)
は
此
(
こ
)
のままに
止
(
や
)
まなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さっくと削った
荒造
(
あらづくり
)
の仁王尊が、
引組
(
ひっく
)
む
状
(
さま
)
の
巌
(
いわ
)
続き、海を踏んで
突立
(
つッた
)
つ間に、
倒
(
さかさ
)
に生えかかった
竹藪
(
たけやぶ
)
を
一叢
(
ひとむら
)
隔てて、同じ
巌
(
いわお
)
の六枚
屏風
(
びょうぶ
)
、月には
蒼
(
あお
)
き
俤立
(
おもかげだ
)
とう——ちらほらと松も見えて
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
ここ
)
に
忽
(
たちま
)
ち掴み
合
(
あい
)
が始まった、上になり下になり、
互
(
たがい
)
に転げて挑み争う
中
(
うち
)
に、
何方
(
どっち
)
が先に足を滑らしたか知らず、二人は固く
引組
(
ひっく
)
んだままで、
傍
(
かたえ
)
の深い谷へ転げ
墜
(
お
)
ちた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
引組(ひっく)の例文をもっと
(2作品)
見る
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
組
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出
“引組”のふりがなが多い著者
泉鏡花
岡本綺堂