“いくへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾片57.1%
幾遍28.6%
幾篇14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権利のないものに存在を許すのは実業家の御慈悲おじひである。無駄口をたたく学者や、蓄音機の代理をする教師が露命をつなぐ月々幾片いくへんの紙幣は、どこからいてくる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
獅子狩しゝがりんでも十幾遍いくへんもようされたがいつ武村兵曹たけむらへいそう大功名だいこうめうであつた。またあるとき海岸かいがんいへうしろもりへ、大鷲おほわしいとなんでるのを見付みつけて、その卵子たまごりにつてひど遭遇でつくわしたこともある。
すでに幾篇いくへんか小説化して発表したものがあるし、これから小説化する予定のものもあり、そのむねを編集部、ならびに読者へ断わっておいたのであるが、——というのは
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
物を片づけるということが私はなによりきらいで、それも自分でやるのが嫌いなだけではなく、人が片づけ物をしているのさえ見ていられないたちだったからだが、——書きあげた幾篇いくへんかの原稿と
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)