“いくふん”の漢字の書き方と例文
語句割合
幾分100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなは普通ふつう潮汐ちようせき一晝夜いつちゆうや二回にかい干滿かんまんをなすだけであつて、したがつて其週期そのしゆうきおよ十二時間じゆうにじかんであるけれども、津浪つなみのためにしようずる干滿かんまん幾分いくふんあるひ幾十分いくじつぷん週期しゆうきもつ繰返くりかへされるのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それから幾分いくふんぎたのちであつた。ふとなにかにおびやかされたやうなこころもちがして、おもはずあたりをまはすと、何時いつにかれい小娘こむすめが、むかがはからせきわたくしとなりうつして、しきりまどけようとしてゐる。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)