“あくせく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
齷齪94.2%
偓促1.4%
齷促1.4%
齷齬1.4%
𮯎𮯇1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米国の大統領リンカンがまだ田舎弁護士で齷齪あくせくしてゐた頃、ある時訴訟用で小さな田舎町に旅立をしなければならぬ事になつた。
有るのは、旧藩の江戸づめ知辺しるべだが、故郷元くにもとを追われたおれ達夫婦の事情を知っている奴等が、一両の合力ごうりきもしてくれる筈はなし——又そんな所へ恥曝はじさらしをして迄、出世に偓促あくせくしたくもない。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其時だけは一寸ちょっと学校教育なんぞを齷促あくせくして受けるのが、何となく馬鹿気た事のように思われた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
わしはまたべつはう梯子はしごってねばならぬ、その梯子はしごでおまへ戀人こひびとが、今宵こよひくらうなるが最後さいごとりのぼらッしゃるのぢゃ。わしたゞもう齷齬あくせくとおまへよろこばさうとおもうて。
ゲロとは、生活に𮯎𮯇あくせくしている形容だそうだ。これでは一問題起った。三十五までも独身でいる奴こそ精神的泥酔者でいすいしゃだということに衆議が一決した。広瀬君は散々だった。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)