“あくせく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
齷齪95.3%
偓促1.6%
齷促1.6%
齷齬1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
齷齪あくせくとした生涯しょうがい塵埃ほこり深いちまたに送っているうちに、最早もう相川は四十近くなった。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かみ女中、おしも女中、三十人からの女中が一日、齷齪あくせくとすわる暇もなく、ざわざわしていた家である。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
伏原も小網町の魚問屋に身寄みよりがあり、山口も妻の里方がどうかなる家柄だからだ。おれ達夫婦には、この江戸表に一軒の縁者もありはしない。有るのは、旧藩の江戸づめ知辺しるべだが、故郷元くにもとを追われたおれ達夫婦の事情を知っている奴等が、一両の合力ごうりきもしてくれる筈はなし——又そんな所へ恥曝はじさらしをして迄、出世に偓促あくせくしたくもない。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私も未だ試験慣れのせぬうち、ふと其かねあいを外しておッこちた時には、親の手前、学友の手前、流石さすが面目めんぼくなかったから、少し学校にも厭気が差して、其時だけは一寸ちょっと学校教育なんぞを齷促あくせくして受けるのが、何となく馬鹿気た事のように思われた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
わしたゞもう齷齬あくせくとおまへよろこばさうとおもうて。