“あくさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
齷齪66.7%
悪作16.7%
齷齰16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
想像は必らずしもダニヱルの夢の如くに未来をさとらしむるものにあらざるも、朝に暮に眼前の事に齷齪あくさくたる実世界の動物が冷嘲する如く、無用のものにはあらざるなり。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
こうなると、百助のえた腕は、恐ろしい悪事の構成に利用される。彼はかまの中の陶器すえものを、巧みに、火加減をもって悪作あくさくなものと変質させようとするのである。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同時に例の不断の痛苦は彼をむちうつやうに募ることありて、心も消々きえきえに悩まさるる毎に、齷齰あくさく利をふ力も失せて、彼はなかなか死の安きをおもはざるにあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)